【涼香】11.どっきり恥ずかしハプニング!

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名古屋のビジネスホテル、朝6時。

涼香は昨夜、田中から届いたドリンクを飲み、強烈な眠気に襲われてベッドに倒れ込んだ。

知らぬ間に仕込まれた利尿剤が、トイレが近い彼女の体を静かに蝕む。

薄暗い部屋に、テレビ番組のどっきり企画のクルーが忍び寄る。

MCのタレント、ケンちゃんがホテルのマスターキーを手にニヤつく。

「涼香ちゃんの朝、突撃しちゃうよ~!」

スタッフがカメラを構え、企画が始まる。

ケンちゃんが鍵で部屋に侵入。

「静かに、静かに…寝顔、いただき!」

まずは物色開始。クローゼットを開け、

「お、服ほとんど白! 涼香のイメージカラー、白だろ? 本人で間違いねえ!」

と囁く。

引き出しに手を伸ばし、下着を物色。

「おお、これ昨日履いてたパンツじゃん!」

ケンちゃんはクンクン匂いを嗅ぎ、

「うひゃ、涼香の香り!」

と笑う。

さらにパンツを一瞬頭にかぶり、

「俺、涼香になっちゃった!」

とスタッフを沸かせる。

カメラがその痴態をしっかり捉える。

続いて、ベッドに近づく。

「朝だぞー!」

ケンちゃんが大声で叫ぶ。

「おはよーございます、涼香ちゃーん! どっきり企画だ!」

涼香はパジャマ姿で飛び起き、目を丸くする。

「え!? な、なに!? ケンちゃん!?」

心臓がバクバクするが、カメラを意識して笑顔を貼り付ける。

「うわ、びっくりした! 朝からどっきりって…!」

内心では、芸能人扱いのサプライズに

「ちょっと嬉しい…私、有名になれてる?」

と小さな喜びが芽生える。

MCがインタビュー開始。

「涼香ちゃん、寝起きどう? どんな感じ?」

涼香は笑顔で答える。

「いや、ほんと驚きました! 寝ぼけてて頭真っ白!」

だが、ケンちゃんが

「パジャマ、めっちゃ可愛いね! 柄、見せて見せて!」

と質問すると 涼香はハッとする。パジャマの感触が…何かおかしい。

「やばい…この濡れた感じ…私、漏らしてる!?」

そう、田中が仕組んだ利尿剤の効果で、寝ている間に失禁していたのだ。

路上放尿疑惑のトラウマがフラッシュバック。

「水たまりにファンが集まった」

「SNSで拡散されたお尻」…

「見せるわけにはいかない!」

涼香は慌ててはぐらかす。

「え、柄? いや、普通のやつですよ! ほら、眠いんで…!」

だが、ケンちゃんは畳み掛ける。

「いいじゃん、涼香のパジャマ見せてよ!」

シーツに手をかけ、グイッと引っ張ろうとする。

涼香は悲鳴を上げる。

「や、やめてください!」

必死にシーツを体に巻き付け、ベッドから飛び降りて逃げる。

だが、それが裏目に出た。ベッドの中心に、湿ったシミがくっきり。

「うわ、こ、これは…!?」

ハプニングにケンちゃんが目を輝かせる。

涼香は真っ赤になり、とっさに言い訳。

「ち、違う! 多汗症なんです! 寝汗、めっちゃかく体質で…!」

ケンちゃんはニヤリ。

「じゃあ確かめてみよう!」

シミに鼻を近づけ、クンクンと匂いを嗅ぐ。

涼香は

「やめて!」

と叫ぶ。

「どひゃー!」

とケンちゃんがのたうち回り、

「このシミが何なのか、視聴者の皆様のご想像にお任せします!」

カメラがシミを執拗にズームすると、涼香はさらに

「やめて!」

と叫ぶ。

スタッフの笑い声が響く。

涼香の胸は恥ずかしさと恐怖で締め付けられる。

「また…トイレで笑いものに…白いイメージ、守りたかったのに…」

温泉ポロリ、洞窟の剛毛論争に続き、彼女の「トイレ=下半身」イメージがさらに強化される。

番組終了後、涼香は部屋に一人残り、ベッドのシミを見つめて泣く。

「なんで…またこんな目に…」

ファンのDM、

「涼香ちゃん、新リポート楽しみ!」

「絶対応援するよ!」

が頭をよぎるが、恥ずかしさが勝る。

「白いイメージ、CM女王…全部台無し…」

だが、彼女は涙を拭う。

「こんなんでも…夢のために、行くしかない…」

気持ちを立て直し、田中の打ち合わせに向かう。

放送後、SNSが歓喜に沸く。

「#涼香水たまり2.0」がトレンド入り。

「水たまり再来キタ!」

「多汗症w いや絶対漏らしただろ!」

「涼香=トイレ、永久不滅w」

「ベッドのシミ、エグいな!」

剛毛論争も再燃。

「シミあるならパンツも透けてた? 剛毛見えた?」

「いや、サポーターだろ!」

ファンの一部は擁護。

「涼香、恥ずかしかったろうに…応援するよ!」

だが、アンチの「これでCM女王? 無理w」が彼女の心を抉る。

涼香は打ち合わせを前に震え、彼女の物語は、巨大案件の新たな試練(恥)へと突き進む。

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