
米の価格倍増、原因は2つに集約されているという:
①政府の失政
②中間団体の値段吊り上げ
だが、政治家も中間団体も原因探しの騒ぎは都合が悪い。
そこで、国や団体は、国民から巻き上げた莫大な儲けの数割をメディアに支払い、巧妙な印象操作を仕掛けた。
「農民が苦しんでいるから国民は理解を」
と、値上げが農家のためになるかのような嘘のストーリーを流すプロパガンダだ。
新聞やテレビは、農家の苦労をクローズアップし、失政や搾取の核心をぼかす。

政治や経済に興味のない涼香は、そんな裏事情を全く知らない。彼女にとって、米騒動は「米が高い」「みんな怒ってる」くらいの認識だ。
ロケバスから降り、着替えがないから白いシャツとスカートのノーパンノーブラのまま、彼女は農家の家に足を踏み入れる。カメラが回り、ドキュメンタリーが始まる。目の前に、しわくちゃの笑顔の老婆。涼香の役目は、聞き役。彼女の純粋な瞳が、老婆の話に引き込まれる。

「おばあちゃん、かわいそう…そんな大変な生活を…」
涼香は老婆の話に涙ぐむ。
老婆はゆっくり語る。
「そうなんじゃ。今までの米の値段じゃ、うちは潰れてしまうんじゃ。おまけに主人が過労で倒れてしまって…」
涼香の胸が締め付けられる。
「そんな…」
彼女はカメラに向かって訴える。「今のお米の値段は、決して高いとは思えませんね。このままじゃ農家の人々が立ち行かなくなる…」
老婆の話に、涼香の心は完全に染まる。
彼女は知らない。メディアが流す「農家の苦労」ストーリーが、失政や中間団体の搾取を隠すプロパガンダだと。家の中は暗く、カメラは彼女の白い服をまだ捉えきれていない。SNSもこの時点では静かだ。涼香は本番中でスマホを見ない。
老婆は続ける。「そうなんじゃよ、米はサンドイッチより安いんじゃ。」
涼香は目を丸くする。
「確かに、サンドイッチよりお米は全然安いですね!」
「ハンバーガーより安いんじゃ。」
「たしかに! こんなにおいしいお米が、ハンバーガーより安い!」 涼香は純粋に頷く。カメラマンは淡々と撮影し、ディレクターはほくそ笑む。
SNSが動き始める。
「このババアおかしくね?」「比較対象が狂ってる。小麦と比較しろ、卑怯者」「涼香がJAと同じこと言い始めたぞ」「おい涼香、目を覚ませ、そいつおかしいぞ!」 視聴者は老婆の話がプロパガンダ臭いと気づくが、涼香には届かない。
老婆が微笑む。「涼香ちゃん、米農家を助けたいじゃろ?」
「はい!」 涼香は即答する。「私、おばあちゃん手伝います!」
「そうか、じゃあ田植えをしてくれ。」
「はい!」 涼香は勢いよく立ち上がる。その瞬間、彼女は思い出した。自分がノーパンで、ノーブラである事実を。カウンセリングルームでパンツを脱ぎ捨て、車中でブラのホックを外した。あの番組の電マのせいで、身体は今も異常に敏感だ。白いシャツが乳首に擦れるたび、ゾクッとする感覚が走る。いつもはこんなことなかったのに。スカートが風で揺れ、ノーパンの下半身が無防備に感じる。田植え? この格好で?

涼香は田んぼへ向かう。長靴を履き、白いシャツとスカートのまま。カメラが彼女を追う。田んぼの泥に足を踏み入れた瞬間、冷たい水がスカートに染み、足に直接触れる。「ひっ…!」 小さな声が漏れる。彼女は慌てて手でスカートを押さえ、股間を隠すような仕草をするが、カメラマンは気づかない。太陽の光が白い服を透かし、SNSが一気にざわつく。
「涼香、透けてね?」
「露出狂か?」
「やっぱりノーパンだよな」
「さすがに何か履いてるだろ」
「股間も映せ!」
「涼香に水かけろババア!」

視聴者の分析が進み、「ノーブラ説」「ノーパン説」が有力に。
涼香の白い服が田んぼの光で透けそうになる姿が、ネットを過熱させる。
老婆が「ほれ、こうやって苗を植えるんじゃ」と手本を見せる。
涼香は必死で真似るが、かがんで田植えをするたび、透け乳首を目立たせないよう慎重に姿勢を低く保つ。

だが、スカートが泥水で濡れ、ノーパンの下半身が冷たく感じる。
「んっ…」 シャツが乳首に擦れ、敏感な反応が抑えられない。
いつもはこんなことなかったのに。風が吹き、白いシャツが身体に密着。
透け乳首が浮かびそうになり、涼香は咄嗟に腕で胸を押さえる。
「涼香ちゃん、大丈夫か?」 老婆が心配そうに声をかける。
「だ、大丈夫です!」 涼香は笑顔で誤魔化すが、内心は焦る。
商品イメージが…! カメラにバレたら…! SNSでまた騒がれたら…!
彼女は胸と股を隠したい、かがんだ姿勢でぎこちなく田植えを続ける。
SNSはさらにコメント増加。
「涼香、透けてる!」
「ノーパン確定だろ」
「ノーブラもバレバレ」
「股間も映せ」
「おいババア!涼香に水かけろ!」
と、分析と過激な声が過熱。
ロケの合間、涼香は田んぼの脇で座る。ノーパンゆえに、泥だらけのスカートが肌に直接触れ、落ち着かない。敏感な乳首は、シャツの擦れでまだ疼く。彼女は腕で胸と股を隠し、深呼吸する。ディレクターが近づく。
「涼香、めっちゃいい感じだよ! 視聴率バッチリだ!」
涼香は無言で頷く。彼女は知らない。SNSのノーパン・ノーブラ説が、米騒動のプロパガンダに奇妙なスパイスを加えている。
国民激怒の米騒動、その渦中に涼香が突入した。
彼女の身体は敏感で、商品イメージは危うい。それでも、彼女は進む。
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