何が起こっているのかに気づき、彼女は恐怖と興奮の波が押し寄せるのを感じた。
「・・・・・?・・・?・・・!?」彼女は不安に震え絶句。
スタッフの一人が暗い笑みを浮かべた。
「オーディションを受けに来たんでしょう?ここではこうやって才能を見極めるんです」

男たちが水着を引っ張り続ける間、楓花は恐怖で凍りつき、身動きも取れなかった。胸が高鳴り、涙が頬を伝った。
こんなオーディションは変だと思ったが、権力者たちに逆らうことの代償も怖かった。
楓花の心臓は激しく高鳴った。

男たちの手が刻一刻と大胆になるにつれ、楓花は小さく叫び、涙が頬を伝った。
「お願い…」
と、かすかな声で懇願した。
「やめて…」
しかし、彼らの容赦ない手はますます強くなり、布地を引っ張るたびに、彼らの決意がはっきりと見て取れた。
スタッフ2人は彼女のパンティを強くひっぱる。彼女は小さな声で泣きだした。彼女の陰毛は見えない。

「お?毛の処理は十分かな?」
田中は震える楓花の体をじっと見つめながら、冷たく尋ねた。
スタッフが何気なく首をかしげ
「まだ分かりません」
そう言うと、二人の男は楓花の水着をさらに引っ張る。

「だめ…お願い…」楓花は屈辱の嵐に目を閉じ、すすり泣いた。
田中は「いいぞ」と呟いた。
海外視聴者から反応が飛び交う。
「Japan’s too harsh!」 (「日本、狂ってる!」)
「Come on, give her a break!」 (「ちょっと、彼女に休憩させてよ!」)
「That’s too much, man!」 (「それ、やりすぎだろ!」)。
楓花は、圧倒的な凌辱感に吐きそうになった。
こんなことはオーディションではないはずだ。

本来オーディションは美しさ・才能・技術などを競うものだ。
しかし今は、彼らが彼女をどこまで追い詰められるかだけが重要に思えた。
「やめてください。自分でやりますから…」

「わかりました。ではご自分で頑張ってください」
「cameltoe♪cameltoe♪デスバレー!デスバレー!」
次郎は楓花の食い込んだ股間に興奮し、覚えたての変態語を叫んでいた。
スタッフな名残惜しそうに楓花にボディタッチした後、彼女から離れた。

——————————-
監禁病棟のトレーニングルームで、涼香はグローブを外し、息を整えていた。
サンドバッグに叩き込んだ拳の感触が、まだ手に残っている。
彼女はふらつく足で図書室へと向かう。
薄暗い部屋には、古びた本棚と新聞が積まれ、消毒薬の匂いが鼻をつく。
監禁された者たちがわずかな気晴らしに使うこの場所は、外部の情報を得る数少ない窓口だった。
涼香は新聞の山から一枚を手に取る。2025年7月26日の紙面に、でかでかと見出しが躍る。
「農業団体グループ京都会長、8億円の申告漏れ発覚!」

彼女の目が一気に鋭くなる。
「あ! これ…!」記事を食い入るように読み進める。
『悪質な装いや隠蔽と判断』
涼香の声が思わず漏れる。
「えええ!? やっぱり…農政トライアングルって、とてつもなく悪質な癒着利権だったんだ!」
背後で、監護士の低い声が響く。
「お、ようやくその記事読んだか。」
涼香が振り返ると、監護士は無表情で立っていた。彼女は新聞を握りしめ、食い気味に尋ねる。
「あんた、どう思う? この腐った連中のこと!」
監護士は目を細め、冷たく笑う。
「俺たちがこの前話した通りだろ。真実がようやく浮き彫りになっただけだ。だがな、こんなのは氷山の一角にすぎねえ。8億なんて、奴らにとっては端金だ。農政トライアングルはそんな甘いものじゃねえ。こんな一件がバレてもビクともしない、巨大な怪物だよ。」

彼の声には、どこか諦めと皮肉が混じる。
涼香の胸に、ズシリと無力感がのしかかる。
監禁されたこの病棟で、巨大な権力に立ち向かう術などないように思えた。
新聞を握る手が震え、彼女は一瞬目を閉じる。
「こんな連中に…私は何もできないの…?」
だが、次の瞬間、彼女の目がカッと開く。
心の奥で燃える闘志が、無力感を焼き尽くす。
「いや、違う。今は…今は自分を鍛えるんだ!」
彼女は新聞を叩きつけるように棚に戻し、図書室を飛び出す。
トレーニングルームに戻ると、グローブを再び手に取り、きつく締め上げる。
サンドバッグを睨みつけ、右足を踏み込み、拳を振り上げる。
「 私はここから這い上がる!」
バシュッ! サンドバッグが重く揺れ、彼女の拳に鋭い痛みが走る。
だが、その痛みが彼女の決意をさらに燃え上がらせる。

「絶対に脱出してやる!」
涼香の叫びが、薄暗い部屋に響き渡る。
彼女の拳は止まらない。
バシュッ、バシュッ!
連打のたびに、汗と怒りが迸る。
監禁の重圧にも、田中の中抜きにも、巨大組織の影にも、彼女の闘志は屈していない。


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