「おいスタッフはやくしろ!」
スタッフの一人がブラを掴み、力一杯に引っ張る。
楓花は恐怖で凍りついたように立ち尽くした。冷たい金属の留め具が肌に食い込むのを感じ、彼女は衝撃のあまり叫び声を上げた。

「だめ!」
と必死に叫び、彼から引き離そうとした。
楓花は小さめの乳房に自信がないため、ブラを取られることに大きな恐怖を感じ、悲鳴を上げる。
中学時代の修学旅行、女湯での入浴時間でのひとときが脳裏をよぎる。
あの時、鏡に映る自分の小さな胸を見て、友達の豊満な身体と比べて恥ずかしさを感じた。
あの日以来、彼女は自分の胸を隠してきた。
楓花はブラジャーを死守する。

「やめて!とらないで!」
しかし
もう一人の男も加わり、二人で彼女のブラを引っ張り上げる。

形の良い、張りのある乳房が下から現れ始める。
控えめながらも、滑らかな曲線が光を浴びて柔らかく輝く。

男二人にブラジャーを上にずらされて、徐々に楓花の乳房の全貌が露わになっていく。
小さめの乳輪がほのかに覗き、彼女の肌の白さが一層際立つ。
彼女の乳は、大きくはないが、まるで芸術品のような均衡と美しさを持っていた。
楓花は彼らの吐息が素肌に当たるのを感じ、
自分が完全に彼らの思惑通りになっているという現実に背筋が凍りついた。

「お願い」
と彼女は懇願し、涙を流した。
ブラジャーがさらに引き上げられ、彼女は恐怖に息を呑んだ。
————————————
監禁病棟のトレーニングルームに再び現れた涼香が、休憩前のようにグローブを手に取ろうとすると、監護士の声が鋭く響く。
「おい、グローブをつけるな。」
涼香は手を止めて振り返る。
「は? 何それ?」
監護士は腕を組み、冷ややかな目で彼女を見据える。
「実戦じゃ、グローブなんてはめる時間はねえ。敵が襲ってきたら、素手で戦うしかねえだろ。」
涼香は一瞬言葉に詰まるが、すぐにその意味を理解する。
「…確かに。襲われたら、そんな余裕ないよね。」
彼女はグローブを投げ捨て、素手でサンドバッグに立ち向かう。
素手の拳は、グローブの保護がない分、衝撃が直に骨に響く。
バチッ!
サンドバッグに叩き込んだ拳が軋み、皮膚が擦りむける。
痛みが走るが、涼香は歯を食いしばり、さらに連打を続ける。

「痛みなんて…未来のためなら耐えられる!」
監護士は黙って見守るが、目にはわずかな承認の光が宿る。
涼香の心は燃えていた。
「このくらいの覚悟が必要だよね!」
彼女はサンドバッグを睨み、素手でさらに激しく打ち込む。
バチッ、バチッ!
拳の痛みは、彼女の決意を研ぎ澄ます刃となる。
「ここから出たら、あいつらの鼻を明かしてやる!」
彼女の声は、トレーニングルームの壁に反響し、監禁の重圧を突き破るように響いた。



コメント