「混欲しにきたんだろ? 楽しもうぜ、ぐへへへ!」
そう言って、男がニヤニヤと笑いながら明里の前に立ちはだかった。明里は恐怖で身体が震え、動けない。
「や、やめてください……」
か細い声が喉からこぼれる。
しかし、男は明里の怯える姿を見て面白がっているようだった。
男は明里の肩をグイと掴み、乳を揉む。耳元でねっとりと囁いた。
「いい身体してるじゃねえか」

「嫌…」
明里の腕を揉み、まるで獲物を品定めするかのように体をまさぐり始めた。
明里は恐怖に喘ぎ微かな声で拒否しているが、男には聞こえていない。

たかしは目を輝かせ、カメラマンに叫ぶ。
「おおっと、ハプニング発生! これは使えるぞ! 撮れ、撮れ!超インバウンドだ!」
スタッフが下品に哄笑し、カメラが明里の恐怖をアップで捉える。
男は明里に話し続ける。
「大人しくしてろよ。俺が気持ちよくさせてやるからよ。ぐへへへ」

男は身体を弄りながら明里の耳を舐める。

「ん! ぐっ、んっ!」
明里は震えが止まらない。男はそれを楽しむように、さらに明里の身体をまさぐる。
明里は湯舟からの脱出を試みる。
心身ともに疲労困憊の状態であったが
このままでは危ないと、彼女の本能が必死に身体を突き動かした。

しかし背後から伸びてきた男の腕に、身体を力強く捕らえられた。
「逃げるなよ!」

低くドスの効いた声が耳元で囁かれ、明里は悲鳴を上げることもできず、恐怖に震える。
男は明里の腕を掴み、そのまま自分の身体を寄せる。

「や…いや…」
やっとのことで絞り出した言葉は、か細く、闇の中に吸い込まれていく。その声は、絶望に満ちていた。
彼女の声は、湯けむりにかき消されそうになる。
逃げちゃいけねえよ。これからお仕置きだぜ?ぐへへへへ!


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