【涼香】1.配信中の尿意

小説

涼香はそこそこ人気のライブ配信者だった。

彼女の明るい笑顔と飾らないトークが、いつも視聴者を引きつけていた。

この日、彼女は街の賑やかな商店街で野外配信を行っていた。

カメラを手に、色とりどりの店や行き交う人々を映しながら、チャット欄は

「涼香ちゃん、今日も可愛い!」

「このお店気になる!」

と盛り上がっていた。

だが、配信を始めて1時間ほど経った頃、涼香の表情に微かな曇りが生じた。

膀胱が圧迫感を訴え始めていたのだ。

「うーん、ちょっとトイレ行きたいかも」

と呟くと、チャット欄には

「我慢してw」

「近くにコンビニあるよ!」

と軽いノリのコメントが並んだ。涼香は笑顔を保ちつつ、近くの商業施設を目指した。

ところが、トイレに着くと長蛇の列。

どうやら近くでイベントがあったらしく、女性用トイレは特に混雑していた。

「うそ、こんなに並んでるの…?」と焦りが募る。

配信中のカメラを一旦下に向け、視聴者には

「ちょっとトイレ待ちね!」

と明るく伝えたが、内心は冷や汗ものだった。膀胱の圧迫感はどんどん強まり、足をモジモジさせるのがやっとだった。

「もうダメ…このままじゃ配信中にやばいことになる…」

と涼香は決断した。カメラをオフにし、

「ちょっと電池切れそうだから一旦切るね!」

と視聴者に告げて配信を中断。急いで周囲を見回すと、商店街の脇にひっそりと伸びる細い路地を見つけた。

人通りはなく、薄暗い街灯がポツンと光っているだけ。彼女は意を決してその路地に滑り込んだ。

路地の奥、ゴミ箱の陰に身を隠すようにしゃがみ込む。

スカートの裾をたくし上げ、下着を下ろすと、緊張と羞恥で心臓がバクバクした。

「こんなところで…私、何やってるんだろ」

と一瞬思うも、膀胱の限界はそんな感傷を許さなかった。

次の瞬間、ジョロジョロという音とともに、温かい液体が地面に広がった。あまりの解放感に、涼香は思わず「はぁ…」と吐息を漏らした。

そして…

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