ギガはオーディションの舞台でついに全裸となり、観客と視聴者に大胆な姿をさらけ出した。
スタジオのスポットライトが彼女の金髪を輝かせ、曲線美が観衆を圧倒する。
彼女はカメラに向かって高らかに叫んだ。

「I’m a whale! Blow and spout all over you guys!」
(私は鯨!blow&spoutして奴らにぶっかけるよ!)
その声には自信と挑発が込められ、配信コメント欄が一瞬「YES! YES!」で埋め尽くされた。
勢いそのままに、ギガは股間に手を添え、「DeathValleybation!」と宣言し独自のパフォーマンスを始めた。

彼女の指が柔らかく温かい肌を滑り、背筋を震わせるような動きで観客を魅了する。
かすかな息が詰まり、「Ahhhh…」と低くうめき声が漏れた。
指が襞の間を這い、敏感な神経を刺激するたび、彼女の腰が自然と揺れ始めた。

「Mmmm… yes,」と呟き、手の動きに合わせてリズミカルに身体を動かす。
絶頂に近づくにつれ、うめき声はより頻繁になり、情熱的な響きを帯びた。

「Ahhhh…ブッカケ!Ahhhh…ブッカケ!」

と日本語を織り交ぜ、ギガはテンションをさらに高めた。
配信コメントは「セクシー!」「狂ってる!」と熱狂に沸き、視聴者の興奮がピークに達する。
しかし、その光景に耐えきれなかったのは田中だった。
田中「やばいやばい!何やりだすかわからん!もうカメラをとめろーーーー!」
と田中が叫び、スタッフに指示を飛ばした。慌てたカメラマンがレンズを下ろそうとする中、
ギガは首を傾げ、
「What?」

と不思議そうに英語で呟いた。
彼女の無垢な表情が、場の緊張感を一層際立たせた。
だが、田中は不満げに腕を組み、冷ややかな視線を次郎に向けた。
「おい…こんな奴テレビで使えるわけないだろ…ちゃんと選べよ。もしくはお前の説明が悪いよ。しっかり説明したのかよ?」と叱責。
次郎は頭を下げ、
「はい!説明しました!でもすいません英語苦手なもんで!なんか、色々言ってたけど全然わかりませんでした!」と必死に弁解した。
田中は苛立ちを隠さず、
「アホ!じゃあもう、この外人にはお帰りいただいて」
と冷たく言い放った。
次郎は慌ててステージに駆け寄り、
「へい!ストップ!ストップ!ユーアー、バイバイ!バイバイ!」
と片手を振ってギガを制止しようとした。

しかし、その瞬間、ギガの表情が一変した。
彼女は田中と次郎を鋭く睨みつけ、静寂がスタジオを包んだ。
緊張感が漂い、スタッフさえ息を呑んだ。
「…」
沈黙が続き、田中が気まずそうに口を開いた。
「…なんだね?君」
と田中が尋ねる。
すると、ギガは日本語で力強く抗議した。

「ポイしないでください!」
田中「…」
次郎「…」
スタッフ「・・・・・ww」
————————————-
涼香は今も薄暗い監禁病棟の部屋にいる。
「ここから出る方法も考えないと」
小さな窓から差し込む夜の微光が彼女の顔を照らしていた。
監禁の闇の中で何か行動を起こしたい衝動が強まっている。
近くに立つ監護士を見上げ、彼女は思い切って口を開いた。
「ねえ監護士、仕事できる所ある?」
声にはわずかな期待が込められていた。
監護士は白衣のポケットに手を突っ込み、冷ややかに鼻を鳴らした。
「作業所ならあるぞ。社会復帰のためのリハビリに使うことがある。ミシンがある。」
その無表情な返事に、涼香の目が輝いた。
「やるやる!」と即座に答えた。
監護士が首を傾げ、薄い笑みを浮かべた。
「どうした急に?」
涼香は胸を張り、意気揚々と理由を述べた。
「模範囚は刑期が短くなるんでしょ?だから仕事するの!」
脱出への道を模索する彼女にとって、模範的な行動が監禁を終わらせる鍵に思えた。
だが、監護士は一瞬黙り込み、呆れたように呟いた。
「お前、囚人じゃないけどな…」
「いいから!」
涼香は監護士の言葉を遮り、強引に作業所への道を急いだ。
監禁病棟の廊下を進み、薄汚れたドアの向こうに現れたのは、簡素な作業所だった。
古いミシンが置かれ、埃っぽい空気が漂う中、彼女は意を決してミシンの前に座った。
ペダルを踏み、布を手に持つ。
裁縫の経験はほとんどないが、針が布を縫う音に奇妙な安心感を覚えた。

「ちゃんと監長さんに伝えてよ?涼香さんは真面目に働き、模範的だって」
と、作業しながら監護士に頼んだ。
監護士は壁に凭れ、腕を組んで冷ややかに見守っていた。
「まあ、もちろん業務日報には今日のことを書いておくが。多分効果はないぞ。」
その言葉に、涼香の手が止まり、ミシンの音が一瞬途切れた。
「は?」
と驚きの声が漏れた。
彼女の目が監護士を捉え、信じられない表情が浮かんだ。
模範的な行動で監禁が短くなると思い込んでいたのに、その期待が直に裏切られた瞬間だった。
だが、すぐに気を取り直し、涼香は再びペダルを踏み始めた。
無力感が、作業を通じて少しずつ解消されていくようだった。
監禁の中であっても、自分の手で何かを作り出すことが、彼女に小さな誇りをもたらした。

「立ち止まっていられない。脱出のためには、ミジンコみたいな可能性だって試していくしかない」
薄暗い部屋の隅で、彼女は裁縫を続けながら、脱出を模索する。


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