81. 移民軍団の手

小説

店舗Cのエキゾチカは、店舗A・Bとは明らかに空気が違う。
壁に貼られたポスターは異国語だらけ。
れいはマッサージベッドに寝そべりながら、カメラに向かってアイドルらしい笑顔を浮かべる。

「みなさん、こんばんは! シークレット・パレットのれいです♪
今日は店舗Cで、素晴らしいマッサージを体験して、みなさんにしっかり発信しますね!」彼女の声は明るい。


他の店舗で何が起きているか、れいは全く知らない。
カメラマンとの長めの打ち合わせで時間がかかったせいだ。
スマホも没収され、外部との連絡は一切遮断されている。【ファック配信コメント欄】
「れいちゃん来たー!」
「今度はいったいどんな展開…楽しみ」
「逃げてくれマジで」
「いいアイドルグループだな…壊されるの見るの辛いけど抜けるわ」
「新企画、ヤバそう」

コメントはすでにざわついている。
グループの他のメンバーの悲鳴がSNSで拡散され始めているからだ。


だがれいはそれを知らず、ただ笑顔で手を振る。「それでは、早速始めましょう!」

ドアが開く音。
重い足音が複数。
れいはベッドから上体を起こしかけるが、次の瞬間、息を呑む。移民軍団がなだれ込んできた。
5人、いや6人か。
全員大柄で、刺青や傷跡が目立つ。
川口の裏路地にいそうな、言葉の通じなそうな男たちだ。「え……ええ!? こんなに大人数……?」れいの声が上ずる。
彼女は思っていた。
マッサージ師は日本人で、せいぜい2~3人。
丁寧な施術で、健康的なリポートになるはずだと。

だが現実は違う。
男たちは筋肉質の体を晒しながられいに近づく。
外国語で何やら話しながら笑っている。
意味はわからないが、目つきが明らかに獲物を前にした獣だ。

「待って……待ってください!」

れいはベッドの上で警戒するが既に屈強な男達に囲まれた。
移民の一人が彼女の肩を掴み、もう一人が足首を押さえる。


あっという間に全裸にされる。
ブラもパンティーも、抵抗する間もなく引き裂かれる。

「いやあああ!」

悲鳴がルームに響く。
れいの肌が照明に晒され、薄く手入れされた陰毛が震える。


コメント欄がさらに加速。「れいちゃん全裸キター!」
「移民軍団ヤバすぎwww」
「もう逃げられない」
「傑作になるぞこれ」
「れい、壊されるの見たくないけど目が離せない」

れいは必死に身体を縮こまらせる。
「契約書には……」

確かにサインした。
だが細かいところまで読んでいなかった。
今さら後悔しても遅い。

移民の一人が、れいの股間に手を近づける。

外国語の笑い声が響く。「や……やめて……!」

れいの声は震え、涙がこぼれる。
カメラは無情にその瞬間を捉え続け、世界中に配信する。


店舗Cの闇が本格的に始まった。
ももはすでに壊されかけ、るいは果てて涙を流し、れいは今まさに移民軍団の餌食に……
万由は間に合うのか?

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